【山行報告】11月1日両神山 紅葉の両神山・白井差コース登山レポート!秋の絶景と沢沿いの情景

11月上旬、秩父の名峰であり日本百名山にも数えられる両神山(りょうかみさん)へ足を運びました。選んだルートは、完全予約制で知られる白井差(しらいざす)新道コースです。11月1日という時期は、標高1,700mを超える両神山においてまさに紅葉のピーク。険しい岩峰のイメージが強い両神山ですが、白井差コースは沢沿いの豊かな自然と歩きやすい登山道が魅力です。秋の深まりを感じる白井差コースの情景や、登山時のポイントをご紹介します。

11月上旬の両神山・白井差コースとは?

両神山には主に「日向大谷コース」「八丁峠コース」そして「白井差コース」の3つのルートがあります。その中でも白井差コースは、地元の山中さんが私有地を整備してくださっている特別なルートです。

事前の電話予約が必須(入山時に環境整備費1,000円と引き換えに地図を受け取ります)となりますが、その分、登山者が少なく静かな山歩きを楽しめます。11月1日頃は、広葉樹林帯が黄金色や朱色に染まり、一年で最も美しい季節を迎えます。

登山レポート:秋深まる白井差コースの情景

登山口〜序盤:清涼な沢の音と色づき始めの木々

受付を済ませて出発すると、まずは透き通るような白井差の沢沿いを歩きます。11月の朝の空気はキリッと冷え込んでいますが、木漏れ日が差し込むと心地よい温もりが感じられます。

標高が低い序盤はまだ緑が残るものの、カエデやモミジが少しずつ赤く色づき始め、緑と赤のグラデーションが清流に映え渡ります。何度も丸木橋を渡りながら沢を詰めていく道中は、水のせせらぎが常に耳に心地よく響き、心身が浄化されるような時間です。

昇竜の滝〜中盤:圧倒的な黄葉の「ブナ平」

コースの中盤に差し掛かると、落差のある見事な「昇竜の滝」が現れます。水しぶきを上げる滝の周囲には、鮮やかに紅葉した木々が枝を伸ばし、絶好の撮影スポットとなっています。

さらに高度を上げると、白井差コースのハイライトとも言えるブナ平に到着します。11月1日のブナ平は、見渡す限りの黄金色。頭上は黄色く染まったブナの葉が天然のキャノピー(天蓋)となり、足元にはふかふかの落ち葉の絨毯が広がります。秋の午前の光が差し込むと、森全体が発光しているかのような神々しい美しさです。

山頂付近:鎖場を越えた先のパノラマ絶景

ブナの森を抜け、稜線に出ると次第に両神山らしい岩場が姿を現します。白井差コースは他のルートに比べて鎖場は少ないものの、山頂(剣ヶ峰)直下には少し険しい岩場が控えています。

慎重に岩をよじ登り、狭い山頂に立つと、そこには360度の大パノラマが待っています。紅葉に彩られたギザギザとした両神山の稜線の向こうに、富士山や八ヶ岳、南アルプスの山々まで見渡すことができました。澄み切った秋の青空と、山肌を彩る紅葉のコントラストは、この時期にしか味わえない特別な絶景です。

白井差コースを登る際の注意点とアクセス

予約必須

白井差新道は地権者の方の私有地を通るため、事前の電話予約が絶対に必要です。無断での立ち入りはできません。

環境整備費

当日、受付で1,000円を支払います。丁寧な手書きのマップがもらえ、下山時にはバッジのプレゼントや温かいお茶のおもてなしがあることも。

服装・装備

11月の両神山は、朝夕や山頂付近で気温が一桁前半まで下がります。フリースやダウンなどの防寒着、手袋は必須です。また、落ち葉で足元が滑りやすいため、グリップの効いた登山靴で臨んでください。

アクセス

埼玉県小鹿野町から車で白井差の登山口へ。駐車スペースは受付手前に用意されています。

11月1日の両神山・白井差コースは、静寂と鮮やかな紅葉に包まれ、秋の登山の醍醐味がすべて詰まった素晴らしい道のりでした。険しい鎖場が不安な方でも、比較的安全に両神山の頂を目指せるこのルート。紅葉の美しい時期を狙って、ぜひ事前の計画と予約の上、足を運んでみてはいかがでしょうか。

当サイトは、東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に活動する初心者向け登山サークル「アルペンクラブK2」が運営しています。
一緒に安全な登山を楽しむメンバーを随時募集しています!!