【山行報告】10月18日苗場山 秋の絶景_日本百名山・苗場山登山!祓川コースで出会う黄金色の草紅葉
抜けるような秋晴れのもと、日本百名山の一つである苗場山(標高2,145m)へ足を運びました。雲一つない完璧な青空に恵まれ、登山口から山頂に至るまで、秋の深まりを全身で感じる素晴らしい山行となりました。
約9年間で200回ほどの山行を引率してきた経験のなかでも、今回山頂で目にした「天空の楽園」の絶景は、ことさら心に深く刻まれる圧巻の美しさでした。今回は和田小屋を起点とする定番の「祓川(はらいかわ)コース」の様子と、見どころをお届けします。
秋の涼やかな空気と大パノラマのテラス(祓川登山口〜上ノ芝)
スタート地点の祓川登山口(和田小屋)周辺は、ひんやりとした涼やかな秋の空気に包まれていました。朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ゲレンデ脇から樹林帯へと足を踏み入れます。
序盤はダケカンバやブナの黄葉が美しく、木漏れ日が差し込む静かなトレイルを進みます。高度を上げ、下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝と進むにつれて、周囲の木々は背の低い高山低木へと変わり、一気に視界が開けます。 振り返れば、どこまでも続く真っ青な空の下に、上信越の雄大な山並みが連なる大パノラマが広がっていました。各「芝」には木道のテラスやベンチが整備されており、絶景を眺めながら一息つくには最高のロケーションです。
神楽ヶ峰からの雄姿と正念場「胸突き八丁」
稜線を歩き神楽ヶ峰に到着すると、いよいよ目の前に苗場山のどっしりとした山容が姿を現します。頂上部が平らに削られたような独特の巨大な山体は、圧倒的なスケール感があり、思わず足を止めて見入ってしまうほどです。
ここからが祓川コースの正念場となります。目の前の巨大な山頂に向かうため、一度「雷清水」へと大きく高度を下げ、そこから山頂直下の胸突き八丁とも言える急登に取り付きます。 大きな岩がゴロゴロと転がり、段差の激しいルートが続くため、浮き石には十分な注意が必要です。WFA(野外救急法)の観点からも、こういった不規則な岩場は捻挫や転倒のリスクが高まるため、焦らず一歩一歩確実に高度を上げていくことが安全登山の鍵となります。
息を呑む「天空の楽園」広大な高層湿原と草紅葉
厳しい岩場の急登を喘ぐように登り切り、山頂の台地に飛び出した瞬間の感動は、何度思い返しても筆舌に尽くしがたいものがあります。それまでの険しい岩肌から一転、視界いっぱいに約600ヘクタールにも及ぶ広大な高層湿原が姿を現すのです。
太陽の光をたっぷりと受けた湿原は、見渡す限りの草紅葉(くさもみじ)によって黄金色の絨毯を敷き詰めたように輝いていました。 その中に点在する無数の池塘(ちとう)は、風のない穏やかな天候のおかげで完全に水面が凪いでおり、秋の深い青空を鏡のように鮮やかに映し出しています。黄金色の草紅葉、笹の深い緑、そして池塘の透明な青。その色彩のコントラストは、まさに「天空の楽園」と呼ぶにふさわしい絶景でした。
果てしなく続くように思える真っすぐな木道を歩き、苗場山自然体験交流センター付近までゆったりと散策を楽しみました。どの角度から切り取っても絵になる素晴らしい情景に、時間が経つのを忘れて大自然の造形美を心ゆくまで堪能できる山頂です。
ルート詳細やGPSログは「ヤマレコ」で公開中!
圧倒的なスケールと美しさを誇る秋の苗場山。天候にも恵まれ最高の山行となりましたが、これから計画される方は、日没の早さや山頂での冷え込みに対する装備を万全にしてお出かけください。
今回の登山のより詳細なルート状況、各ポイントの通過時刻、さらに多くの絶景写真やGPSログについては、登山記録サイト「ヤマレコ」にて詳しく公開しております。苗場山への山行の参考として、ぜひ以下のリンクよりご覧ください!
▼ 苗場山の詳細な登山記録(ルート・写真・コースタイム)はこちら